Column
コラム
【徳島を魅る】大塚国際美術館 ~魅る編~
2024.05.05(日)
あなたは、本物のモナ・リザを
みたことがありますか?
徳島で新築住宅、注文住宅をお考えの皆様こんにちは!
マーケティング室の浦本です!
さて、先週は大塚国際美術館のおおまか~な
魅力を皆様にお伝えさせていただきました。
(忘れちゃった方はコチラ)
そこで今回は、もっと詳しく
大塚国際美術館と作品の魅力について
お話していきたいと思います!
それでは早速、最初の質問をもう一度。
あなたは本物のモナ・リザを
みたことがありますか?
現在モナ・リザは、かの有名な
ルーヴル美術館に所蔵されています。
ルーヴル美術館の所蔵品の中でも
特に人気が高いモナ・リザ。
彼女を一目見るためにパリへ
足を運ぶ人も少なくはありません。
さて、実際にルーヴル美術館へ行ったことがある方や
テレビで見たことがある方ならご存じかと思いますが、
このモナ・リザ、”遠い”のです。
長い時間をかけてやっとそばにたどり着いても…
写真のようにガラスで覆われ、
さらにバリケードが立ちはだかる、いわゆる完全防備
破損、汚損、盗難を防ぐためとはいえ、
この距離では作品の細部が全く目視できません。
わたくしは作品を、
レンズ越し、ガラス越し、VRゴーグル越しに
見たいわけではないのです…
そんなお悩み、大塚国際美術館で
徹底解決しちゃいましょ!!!
そう、徳島には大塚国際美術館が
あるではありませんか。
先週掲載したブログで、大塚国際美術館では
約1000点余りの西洋名画を原寸大で
展示していると紹介しましたね。
もちろん、それだけではございません。
これらの作品たち、実は
見て、触れて、写真撮影できちゃうのです!
こんな風に!
……この写真は合成ですが、実際にこの距離感で
作品を鑑賞できるのです!!!
好きな作品を至近距離で鑑賞したい人、
絵画とツーショットを撮りたい人にとっては最高です。
レオナルドダヴィンチの細やかな色遣いや
光の表現、柔らかな肌のタッチをゼロ距離で
堪能できるなんて、大塚国際美術館サイコー!!!!!
そういえば、レオナルドダヴィンチといえば
モナ・リザと並んで「最後の晩餐」が有名ですよね。
大塚国際美術館ではもちろん最後の晩餐も
展示されているのですが、その展示方法が
これまた面白いのです。
西洋絵画では、壁や天井に絵を描く際、
主に「フレスコ」という技法を使います。
しかしダヴィンチは、「テンペラ」という
技法でこの最後の晩餐を制作しました。
この違い、「最後の晩餐」を見るにあたって
かなり重要になってきます。
「フレスコ」と「テンペラ」の違いを
めちゃくちゃ簡単に説明すると、
フレスコは水に浸しても滲まず、
「絵画の保存に適した技法」と言えます。
しかしその分、短い時間制限に加え
やり直しができません。
テンペラは時間的に制限はなく、
やりなおし、塗り直しが可能です。
ですが、温度や湿度の変化に弱く
壁画には向きません。
ダヴィンチは時間の制約を嫌い、
制作に長い時間をかけられる
「テンペラ」を採用しました。
しかし、それはこの「最後の晩餐」が
劣化しやすいことを表します。
実際、完成後わずか20年程で
顔料の剥離が確認されたそうなのです。
1498年に完成してからおよそ500年、
湿気や空爆など幾度となく損傷を受け、
幾度となく修復作業が行われてきました。
そうして何度かの修復を重ねた
「最後の晩餐」ですが、修復前と後では
かなりその姿に違いがあります。
ですが、「修復した」ということは
修復前の「最後の晩餐」が現存しない、
ということになりますね。
修復前後を見比べられたらよかったのですが…
見比べられます!!!
大塚国際美術館なら!!!!!
大塚国際美術館では、
壁壁面に修正前、もう片面に修正後の
「最後の晩餐」を展示しています。
実際に見比べてみると、思っていたよりも
その違いが体感できるかと思います。
案外、修復前のほうが好き、という声も
よく聞きますね。面白いものです。
そういえば、先ほどフレスコ画と
テンペラ画についてお話ししましたね。
フレスコ画は、絵画の保存性には富んでいますが
時間制限や修正不可能など、高い難易度が特徴でした。
大塚国際美術館にもフレスコで描かれた
多くの作品が展示されていますが、
その中でも他に類を見ない圧倒的な作品がございます。
それがこちら、「システィーナ礼拝堂」(天井画および壁画)です。
大塚国際美術館を代表する展示といっても
過言ではないこのシスティーナ礼拝堂。
芸術家ミケランジェロの代表作のひとつです。
中に入った瞬間、その荘厳さに圧倒されました。
見上げると視界に飛び込む絵画の空からは、
神話の壮大さとミケランジェロの
圧倒的な技巧が感じられます。
原寸大様様ですね。
また、天井画を見渡した先に待ち構える
祭壇壁画「最後の審判」は、ミケランジェロを
代表する絵画の一つとしてご存じの方も
多いのではないでしょうか。
ローマ教皇からの断わることなどできない
命を受け、”天井に直接”絵を描いたミケランジェロ。
自分は彫刻家であって画家ではない、と不満を漏らしながらも
天井画、壁画を合わせて約9年で完成させました。
礼拝堂の天井に絵を描くための足場すら自身で設計し、
ただでさえ難易度の高いフレスコ画を首や体を曲げながら、
ほぼ独力で完成させたミケランジェロ。
その類いまれなる技巧と緻密な計画性には、
敬服の念を抱かずにはいられません。
そういえば、ミケランジェロといえばあの
ダヴィデ像やピエタが有名ですよね。
なんと、あれらの作品はミケランジェロが
20代のときに作ったものなのだとか。
年齢はものさしにはならないことを
ひしひしと感じます。
わたくし浦本も今年でついに
ピチピチハタチとなるのですが……
負けてられませんね!!!
それでは今回は、このあたりで
お暇しようかなと思います。
ここまで読んでくださった皆さま、
ありがとうございました!
来週は大塚国際美術館編の
最終編となります。
前編で告知しておきながらお話しできなかった
○○についても、ぜひ来週。
おたのしみに!
一覧に戻る
みたことがありますか?
徳島で新築住宅、注文住宅をお考えの皆様こんにちは!
マーケティング室の浦本です!
さて、先週は大塚国際美術館のおおまか~な
魅力を皆様にお伝えさせていただきました。
(忘れちゃった方はコチラ)
そこで今回は、もっと詳しく
大塚国際美術館と作品の魅力について
お話していきたいと思います!
それでは早速、最初の質問をもう一度。
あなたは本物のモナ・リザを
みたことがありますか?
現在モナ・リザは、かの有名な
ルーヴル美術館に所蔵されています。
ルーヴル美術館の所蔵品の中でも
特に人気が高いモナ・リザ。
彼女を一目見るためにパリへ
足を運ぶ人も少なくはありません。
さて、実際にルーヴル美術館へ行ったことがある方や
テレビで見たことがある方ならご存じかと思いますが、
このモナ・リザ、”遠い”のです。
長い時間をかけてやっとそばにたどり着いても…
写真のようにガラスで覆われ、
さらにバリケードが立ちはだかる、いわゆる完全防備
破損、汚損、盗難を防ぐためとはいえ、
この距離では作品の細部が全く目視できません。
わたくしは作品を、
レンズ越し、ガラス越し、VRゴーグル越しに
見たいわけではないのです…
そんなお悩み、大塚国際美術館で
徹底解決しちゃいましょ!!!
そう、徳島には大塚国際美術館が
あるではありませんか。
先週掲載したブログで、大塚国際美術館では
約1000点余りの西洋名画を原寸大で
展示していると紹介しましたね。
もちろん、それだけではございません。
これらの作品たち、実は
見て、触れて、写真撮影できちゃうのです!
こんな風に!
……この写真は合成ですが、実際にこの距離感で
作品を鑑賞できるのです!!!
好きな作品を至近距離で鑑賞したい人、
絵画とツーショットを撮りたい人にとっては最高です。
レオナルドダヴィンチの細やかな色遣いや
光の表現、柔らかな肌のタッチをゼロ距離で
堪能できるなんて、大塚国際美術館サイコー!!!!!
そういえば、レオナルドダヴィンチといえば
モナ・リザと並んで「最後の晩餐」が有名ですよね。
大塚国際美術館ではもちろん最後の晩餐も
展示されているのですが、その展示方法が
これまた面白いのです。
西洋絵画では、壁や天井に絵を描く際、
主に「フレスコ」という技法を使います。
しかしダヴィンチは、「テンペラ」という
技法でこの最後の晩餐を制作しました。
この違い、「最後の晩餐」を見るにあたって
かなり重要になってきます。
「フレスコ」と「テンペラ」の違いを
めちゃくちゃ簡単に説明すると、
フレスコは水に浸しても滲まず、
「絵画の保存に適した技法」と言えます。
しかしその分、短い時間制限に加え
やり直しができません。
テンペラは時間的に制限はなく、
やりなおし、塗り直しが可能です。
ですが、温度や湿度の変化に弱く
壁画には向きません。
ダヴィンチは時間の制約を嫌い、
制作に長い時間をかけられる
「テンペラ」を採用しました。
しかし、それはこの「最後の晩餐」が
劣化しやすいことを表します。
実際、完成後わずか20年程で
顔料の剥離が確認されたそうなのです。
1498年に完成してからおよそ500年、
湿気や空爆など幾度となく損傷を受け、
幾度となく修復作業が行われてきました。
そうして何度かの修復を重ねた
「最後の晩餐」ですが、修復前と後では
かなりその姿に違いがあります。
ですが、「修復した」ということは
修復前の「最後の晩餐」が現存しない、
ということになりますね。
修復前後を見比べられたらよかったのですが…
見比べられます!!!
大塚国際美術館なら!!!!!
大塚国際美術館では、
壁壁面に修正前、もう片面に修正後の
「最後の晩餐」を展示しています。
実際に見比べてみると、思っていたよりも
その違いが体感できるかと思います。
案外、修復前のほうが好き、という声も
よく聞きますね。面白いものです。
そういえば、先ほどフレスコ画と
テンペラ画についてお話ししましたね。
フレスコ画は、絵画の保存性には富んでいますが
時間制限や修正不可能など、高い難易度が特徴でした。
大塚国際美術館にもフレスコで描かれた
多くの作品が展示されていますが、
その中でも他に類を見ない圧倒的な作品がございます。
それがこちら、「システィーナ礼拝堂」(天井画および壁画)です。
大塚国際美術館を代表する展示といっても
過言ではないこのシスティーナ礼拝堂。
芸術家ミケランジェロの代表作のひとつです。
中に入った瞬間、その荘厳さに圧倒されました。
見上げると視界に飛び込む絵画の空からは、
神話の壮大さとミケランジェロの
圧倒的な技巧が感じられます。
原寸大様様ですね。
また、天井画を見渡した先に待ち構える
祭壇壁画「最後の審判」は、ミケランジェロを
代表する絵画の一つとしてご存じの方も
多いのではないでしょうか。
ローマ教皇からの断わることなどできない
命を受け、”天井に直接”絵を描いたミケランジェロ。
自分は彫刻家であって画家ではない、と不満を漏らしながらも
天井画、壁画を合わせて約9年で完成させました。
礼拝堂の天井に絵を描くための足場すら自身で設計し、
ただでさえ難易度の高いフレスコ画を首や体を曲げながら、
ほぼ独力で完成させたミケランジェロ。
その類いまれなる技巧と緻密な計画性には、
敬服の念を抱かずにはいられません。
そういえば、ミケランジェロといえばあの
ダヴィデ像やピエタが有名ですよね。
なんと、あれらの作品はミケランジェロが
20代のときに作ったものなのだとか。
年齢はものさしにはならないことを
ひしひしと感じます。
わたくし浦本も今年でついに
ピチピチハタチとなるのですが……
負けてられませんね!!!
それでは今回は、このあたりで
お暇しようかなと思います。
ここまで読んでくださった皆さま、
ありがとうございました!
来週は大塚国際美術館編の
最終編となります。
前編で告知しておきながらお話しできなかった
○○についても、ぜひ来週。
おたのしみに!